浅草富士浅間神社は、東京都台東区の浅草寺・浅草神社より北へ徒歩6分の地に鎮座する、富士山信仰の神社。5月末と6月末には大規模な植木市が開かれることで知られる。当社についての詳細は浅草富士浅間神社の記事を参照。
お富士さんの植木市
浅草富士浅間神社では、5月末と6月末の週末各2日間、「お富士さんの植木市」と称して東京最大級という植木市が開かれる。これは、7月1日の例大祭(山開き)に伴う行事であり、戦前は2回に分かれていなかった。また、一般的な露天商の露店も比較的多く出る。
当社では山開きの祭礼期間、縁起物として麦藁の蛇が売られるが、これは文京区の駒込富士神社で発祥したもの。
例祭期間中、境内の周囲には提灯が掲げられる。また拝殿前には茅の輪が設置される。
拝殿の扉は通常は閉ざされているが、例大祭の期間中は開かれている。本殿は明治期築造の土蔵造で、拝殿を通して見る本殿の扉の内側には下り龍の鏝絵(漆喰彫刻)が施されている。
浅草寺の裏から北方へ向かう柳通り(浅草富士浅間神社がある通りより2本西の通り)を中心に、約60件の植木の露店が並ぶ。
通常の露天商は、浅草富士浅間神社の前を東西に走る一葉桜・小松橋通り沿いに出店する。東京都区部の富士塚の山開き祭としては、北区・十条冨士神社の大祭や文京区・駒込富士神社の山開き祭と並び、多くの露店が出る。