隅田川神社

Sumidagawa Jinja隅田川神社は、東京都墨田区の、東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅より西へ徒歩10分の位置にある鎮守社。隅田川沿いの東白鬚公園に隣接して鎮座する。
隅田川の総鎮守だといい、地元である旧墨田村の鎮守というだけでなく、水運業者らの崇敬も厚かった。
創建は、源頼朝が挙兵の際の治承4年(1180年)に当地に至り、水神の霊験に感じて社殿を造営したという(異伝は後述)。
戦後、首都高速道路建設などのために、今より北100mの地から遷座したが、旧地は浮島や水神森と呼ばれた地で、隅田川が増水しても沈むことがなく、河川交通の要衝であった。往古は隅田川に突出した浮洲だったといい、明治時代に隅田川神社と改称するまで、当社も水神社や浮島神社などと呼ばれていた。

一ノ鳥居
隅田川神社

一ノ鳥居は、現在の境内からは少し離れて、墨堤通り沿いにある。

二ノ鳥居
隅田川神社
神楽殿
隅田川神社
三ノ鳥居と拝殿
隅田川神社
狛亀
隅田川神社

拝殿の前には、一対の狛犬ならぬ狛亀がある。亀は、当社の創建伝承にも関わっている。
まあこの亀の像には耳や牙があるので、実際は亀ではなくて「贔屓」であろう。

社殿
隅田川神社

社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、本殿は1858年、拝殿は1864年の建造。つまり共に江戸時代末期の建築である。

境内社群
隅田川神社

境内社が並ぶ一角には、奉納された碇もある。また、小祠の1つには亀の石像が納められている。

隅田川側の鳥居
隅田川神社

隅田川側にも鳥居があるが、首都高などで遮られ、行き止まりで先に進むことはできない。

創建伝承の異伝

前述のように、現在一般に流布している創建伝承は、源頼朝が挙兵の際の治承4年(1180年)に当地に至り、水神の霊験に感じて社殿を造営したというものである。
ただし、昭和7年に刊行された『隅田町誌』には、『名勝圖會』なる書より「神代に水神が亀に乗って隅田川上に現れ、水神の森に鎮座した」という要旨を引用している。
東京には、神代に遡る由緒を持つ神社はほとんどない(文京区の妻恋神社しか未確認。ただし神体が神代の石棒だの石剣だのという社は除く)ので、この由緒は珍しい。ただしこの由緒は他書では見かけたことはなく、またまだこの『名勝圖會』なる書を特定できていない。
なお、隅田川神社と亀の関係については、『墨田区史』(昭和34年版)では、源頼朝が治承4年に社殿を造営した際に、隅田川に大亀が浮かび、その上に水神が出現した、との由緒を載せている。

妻恋神社
スポットガイド
妻恋神社 | 東京都文京区
神代創建・日本最古の稲荷社を名乗る

明治の神仏分離までは多聞寺が当社の別当寺であった。
例大祭は6月中旬。

多聞寺
スポットガイド
多聞寺 | 東京都墨田区
都区部では珍しい茅葺の山門のある寺
隅田川神社
東京都墨田区堤通2-17-1 地図
アクセス:東武スカイツリーライン 鐘ヶ淵駅より徒歩10分