胡録神社

胡録神社胡録神社は、東京都荒川区の、南千住駅より北東へ徒歩14分の地に位置する鎮守社。
室町時代の永禄4年(1561年)、上杉家の落ち武者が当地に土着した際に守護神として創建。一帯の再開発に伴い、平成15年、高層住宅の谷間である現在地に遷座。
江戸時代までは大六天と称したが、明治維新時に胡録神社と改称。当社の説明によると、往時武士が矢を支える武具を胡録と呼んだ事、及び当地で盛んだった胡粉作りの「胡」と大六天の六に「録」が通じる事から、胡録神社と称したという(ただし、東京・千葉・埼玉の県境一帯には、第六天社(大六天社)が維新時に胡録神社と改称した例が多数見られるので、当社が本当にこのように当社固有の歴史や特性を反映して改称したのかは疑問が残る。一説に、大六→小六→胡録とも)。

一ノ鳥居
胡録神社
二ノ鳥居
胡録神社
拝殿
胡録神社

拝殿は昭和2年建立。

本殿
胡録神社

本殿は江戸後期の1852年建立。荒川区登録有形文化財。
祭神は面足尊と惶根尊。

神楽殿
胡録神社

神楽殿は昭和2年建立。

胡粉製造用の石臼
胡録神社

当地にはかつて、蛎殻を石臼にかけ胡粉を製造する地場産業があった。その地域の歴史を伝える石臼が奉納されている。

道祖神(左) & 刀塚(右)
胡録神社
道祖神に奉納された草鞋等
胡録神社

道祖神は足の神とされ、足病平癒の祈願には草鞋・草履を、耳病平癒の祈願には2個の椀に穴を開けて奉納する。

例大祭

当社の例大祭は6月初旬頃で、3年に一度、本社神輿が渡御する。この行事に関する詳細は「胡録神社 例大祭」の記事を参照。

胡録神社 例大祭
イベントガイド
胡録神社 例大祭 | 東京都荒川区
6月 - 3年毎に宮神輿が渡御
本社神輿の渡御
胡録神社 例大祭
 
胡録神社 神輿

本社神輿は明治時代の製作。附属する鳥居は神明鳥居(神輿に附属する鳥居は大半が明神鳥居であり、神明鳥居は割りと珍しい)。

胡録神社 公式HP
東京都荒川区南千住8-5-6 地図
アクセス:JR南千住駅より徒歩14分
荒川区
エリアガイド
荒川区 | 東京都
台東区の北隣り。日暮里、町屋など