畠山記念館
畠山記念館は、東京都港区の、都営浅草線高輪台駅より西へ徒歩5分の地にある、私立美術館。茶道具を中心とした東洋の美術品を収蔵展示する。
荏原製作所創業者で、茶道や能楽にも造詣が深かった畠山一清(1881-1971年)が、戦前に建てた自邸の跡に、戦後開設した。収蔵品は国宝6件、重要文化財32件を含む約1300件で、季節に合せて年4回展示替えを行う。
美術館の敷地は、さして広くはないながらも茶室が点々と配された露地庭園となっており、その中に、戦後建てられた和風の美術館本館も立つ。
沙那庵(さなあん)は、畠山一清が自邸を普請した際、現場を監督する際の休憩所として建てた。昭和12年築。港区指定有形文化財。
明月軒(めいげつけん)は昭和23年頃の築。茶室だが能を舞う場にも利用。港区指定有形文化財。
翠庵(すいあん)は昭和4年築。明月軒に連結されている。港区指定有形文化財。またこの更に奥に畠山一清の居室だった新座敷(昭和27年頃の築)があるが、ここからはうかがえない。
昆沙門堂は昭和18年の築で、畠山一清自身の設計。その左側に、懐石用の茶室として昭和40年に建築された茶室・浄楽亭が接続している。ともに港区指定有形文化財。
昆沙門堂・浄楽亭の近くにある腰掛待合は昭和18年頃の築。
本館は現代和風の鉄筋コンクリート建築。館内には茶室省庵と茶庭もある。
畠山記念館 公式HP
時間:10-17時(10-3月は-16:30) 料金:700円 休館日:月(祝なら翌日)・展示替期間・年末年始
東京都港区白金台2-20-12 地図
アクセス:都営浅草線 高輪台駅より徒歩5分/ 東京メトロ南北線・都営三田線 白金台駅より徒歩10分