東京国立博物館 屋内展示
東京国立博物館は東京都台東区の上野公園内にある、日本最古の博物館。当館に関する沿革及び建造物については東京国立博物館の記事を参照。
この博物館は、東洋、特に日本の美術品や考古資料を収蔵展示している。
本館
本館は日本美術を展示する。一階はジャンル別展示、二階は日本美術の流れを紹介する構成となっている。

1F ジャンル別展示


彫刻のコーナーは、飛鳥~江戸時代の、仏像を中心とする彫刻を展示。

漆は縄文前期より使われていたが、完成度の高い漆芸品が作られるようになるのは飛鳥・奈良時代以降。特に蒔絵は独自の発展を遂げた。

日本の金工はBC3世紀の弥生時代より始まった。

鉄の刀剣が作られるようになったのは古墳時代の5世紀頃からで、平安時代の10世紀頃までは直刀であったが、10世紀末~11世紀初に反りのある日本刀が作られるようになった。

磁器の作成は江戸初期に伝来。

当館は古文書や地図、拓本、写真なども多く収蔵している。

12~13世紀以降に発展したアイヌの文化や、15~19世紀の琉球王国の文化に関する収蔵物を展示。

西洋の美術観と出会った結果、新しい美術が生まれた。
2F 日本美術の流れ

「日本美術のあけぼの」では、縄文・弥生・古墳時代の遺物を展示。

「仏教の興隆」では、仏教が伝来し興隆した飛鳥・奈良時代の仏像・仏具などを展示。

「仏教の美術」では平安~室町時代の仏教美術を展示。

「宮廷の美術」では平安~室町時代の、朝廷の貴族の美意識に沿った美術品を展示。

「禅と水墨画」では鎌倉~室町時代の水墨画を展示。禅宗は鎌倉時代より本格的に日本に導入され、それに伴い水墨画も流入した。

「茶の美術」では、室町時代に起こり、安土桃山時代に大成した茶道の美術を展示。

「武士の装い」は、平安末期~江戸時代にかけて政治権力を握った武士の、甲冑や刀剣などを展示。

「屏風と襖絵」では、安土桃山~江戸時代の障屏画を展示。

「暮らしの調度」では、安土桃山~江戸時代の成熟した調度品を展示。

「書画の展開」では、安土桃山~江戸時代の書画を展示。

「能と歌舞伎」では、室町時代に大成し武家に重んぜられた能と、江戸時代に大衆に人気を博した歌舞伎の装束等を展示。

「浮世絵と衣装」では、江戸時代の町人の衣装や浮世絵を展示。
2F 貴賓室
二階の貴賓室には、天皇の鳳輦が展示されていた(常に展示しているかは不明)。

鳳輦は天皇が行幸に利用する乗り物。
この鳳輦は江戸期(19世紀)の製作で、孝明天皇の安政2年内裏遷幸や明治天皇の東京行幸に使用された。

腰輿(ようよ)は、天皇の内裏内移動や火災等の避難に利用する乗り物。
この腰輿は江戸期(19世紀)の製作で、孝明天皇が内裏内の神嘉殿で新嘗祭を行うに際し使用された。
貴賓室の隣の部屋に展示されていた。
平成館
平成館は、常設展の範囲は一階の考古展示室のみ。二階は特別展専用の展示室となっており、別料金となる。









法隆寺宝物館
法隆寺宝物館は、当館所蔵の法隆寺献納宝物を展示する専用施設。



東洋館
東洋館には、日本以外のアジア諸国の美術品が展示される。











黒田記念館
洋画家・黒田清輝の遺言に従い、美術の奨励事業として建てられたもの。近年までは東京国立博物館とは別組織で、敷地も道路を一本隔てた地に位置する。




