根津神社は、東京都文京区の、東京メトロ千代田線の根津駅より徒歩5分の地にある鎮守社。戦前は東京府(東京都)の府社であり、また准勅祭社でもあった。都心ながら江戸時代に建立された色鮮やかな社殿が一式残り、国に重要文化財に指定されている。また4月下旬~5月初旬のツツジでも有名。当社に関する詳細は根津神社の記事を参照。
根津神社 例大祭
根津神社の例大祭は9月中旬に催される。本祭は四年に一度で、その年のみ家宣が献納した本社神輿の神幸祭が行われる。また、社伝の神楽「三座ノ舞」が奉納されるのも特徴。また江戸三大祭の一つに数えることもある(後述)。
境内には露天商が比較的多く出店している。
当社には徳川家宣が献納した本社神輿が3基現存し、文京区指定有形文化財となっている。ただし出御するのは本祭の年のみである。
宮神輿の渡御は本祭の年のみだが、町神輿はその他の年も各町会で出る。
例祭式
例祭式は例大祭の最も重要な神事で、曜日に関わらず21日に固定されている(そのため、平日と重なった場合は露店などの賑わいはない)。式典のほか、小学生による浦安の舞や、社伝の神楽である三座ノ舞が奉奏される。
地元小学生による浦安の舞は、神輿や露店で賑わう土曜日と日曜日に神楽殿で奉奏されるが、この例祭式でも拝殿内で披露される。
太々神楽である三座ノ舞(文京区指定無形文化財)も、日曜日に神楽殿で披露されるほか、例祭式でも拝殿内で奉奏される。神楽のうち現在は三座(榊、弓、御幣)が残るので三座ノ舞と呼ばれる。
太々神楽とは社伝の神楽で、東京では近世まで社家などが相伝したが、現在は里神楽の社中(里神楽団体)が継承しているケースがほとんどである。ただしその場合でも原則として相伝された神社以外では奏上されない(なお、「太々神楽」は、獅子舞が表芸で大道芸を披露する「太神楽」とは全く別物である)。
町会神輿の連合渡御(不定期)
根津神社の氏子区域は23ケ町であり、その一部は例年小規模な連合渡御を行っているが、平成28年(2016年)には初めて町会神輿の大規模な連合渡御・宮入が組まれた。今後、定期的に行うのかは不明。