東京の伝統行事

根津神社根津神社は、東京都文京区の、東京メトロ千代田線の根津駅より徒歩5分の地にある鎮守社。戦前は東京府(東京都)の府社であり、また准勅祭社でもあった。都心ながら江戸時代に建立された色鮮やかな社殿が一式残り、国に重要文化財に指定されている。また4月下旬~5月初旬のツツジでも有名。当社に関する詳細は根津神社の記事を参照。

根津神社
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根津神社 | 東京都文京区
江戸期の彩色社殿が一式残る
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東京23区の歳時記
9月の行事
神輿のピーク

根津神社 例大祭

根津神社の例大祭は9月中旬に催される。本祭は四年に一度で、その年のみ家宣が献納した本社神輿の神幸祭が行われる。また、社伝の神楽「三座ノ舞」が奉納されるのも特徴。また江戸三大祭の一つに数えることもある(後述)。

境内(昼間)
根津神社例大祭
境内(夜間)
根津神社例大祭
 
根津神社例大祭

境内には露天商が比較的多く出店している。

本社神輿
根津神社 大神輿

当社には徳川家宣が献納した本社神輿が3基現存し、文京区指定有形文化財となっている。ただし出御するのは本祭の年のみである。

唐門前に待機する町神輿
根津神社例大祭

宮神輿の渡御は本祭の年のみだが、町神輿はその他の年も各町会で出る。

生花
根津神社例大祭
里神楽
根津神社例大祭

例祭式

例祭式は例大祭の最も重要な神事で、曜日に関わらず21日に固定されている(そのため、平日と重なった場合は露店などの賑わいはない)。式典のほか、小学生による浦安の舞や、社伝の神楽である三座ノ舞が奉奏される。

社務所から社殿に向かう神職ら
根津神社例大祭
浦安の舞
根津神社例大祭

地元小学生による浦安の舞は、神輿や露店で賑わう土曜日と日曜日に神楽殿で奉奏されるが、この例祭式でも拝殿内で披露される。

三座ノ舞
根津神社例大祭

太々神楽である三座ノ舞(文京区指定無形文化財)も、日曜日に神楽殿で披露されるほか、例祭式でも拝殿内で奉奏される。神楽のうち現在は三座(榊、弓、御幣)が残るので三座ノ舞と呼ばれる。
太々神楽とは社伝の神楽で、東京では近世まで社家などが相伝したが、現在は里神楽の社中(里神楽団体)が継承しているケースがほとんどである。ただしその場合でも原則として相伝された神社以外では奏上されない(なお、「太々神楽」は、獅子舞が表芸で大道芸を披露する「太神楽」とは全く別物である)。

町会神輿の連合渡御(不定期)

根津神社の氏子区域は23ケ町であり、その一部は例年小規模な連合渡御を行っているが、平成28年(2016年)には初めて町会神輿の大規模な連合渡御・宮入が組まれた。今後、定期的に行うのかは不明。

町会神輿の連合渡御
根津神社 大神輿
 
根津神社 大神輿
 
根津神社 大神輿

江戸三大祭

この祭礼は江戸時代、根津神社を産土神とした6代将軍徳川家宣が正徳2年(1712年)に天下祭と定め、山王祭は巳年、根津祭は午年、神田祭は未年に開催することとしたが、家宣はその直後に死去し、正徳4年(1714年)の祭礼こそ神幸祭行列が江戸城に入城して天下祭となったものの、享保3年(1718年)に天下祭から外された。この由緒から、根津神社では自社の例大祭を神田明神の神田祭赤坂日枝神社の山王祭を江戸三大祭だと称している(ただし一般的には江戸三大祭と言うと、根津神社例大祭の代わりに富岡八幡宮の深川八幡祭を入れることが多い。また浅草神社では自社の三社祭と神田祭・深川八幡祭で江戸三大祭だとしている)。
神田明神 神田祭
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神田明神 神田祭 | 東京都千代田区
5月 - 天下祭とされた祭礼
山王祭
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赤坂日枝神社 山王祭 | 東京都千代田区
6月 - 天下祭とされた祭礼
富岡八幡宮 深川八幡祭
イベントガイド
富岡八幡宮 深川八幡祭 | 東京都江東区
8月中旬の深川八幡祭は東京でも有数の祭礼で、三年毎に鳳輦の渡御と町神輿50数基の連合渡御がある
浅草神社 三社祭
イベントガイド
浅草神社 三社祭 | 東京都台東区
5月 - 全国的に有名な神輿の祭り
根津神社 公式HP
東京都文京区根津1-28-9 地図
アクセス:東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩5分
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