毎年10月19日~20日に開催される東京都中央区の日本橋で開催される「べったら市」は、東京メトロ日比谷線小伝馬町駅、東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅、JR総武線新日本橋駅から徒歩数分のエリアで開催される、宝田恵比寿神社および椙森神社における祭礼の縁日で、べったら漬を売る露店をはじめ、約500軒もの露店が出る。
べったら市
毎年10月19日~20日(日程固定)、日本橋では、宝田恵比寿神社および椙森神社でエビス講が催され、「べったら市」(日本橋恵比寿講べったら市と椙森べったら市)として知られる大規模な縁日が開かれる(なお、両社は共に日本橋七福神のエビス神に当たる)。エビス講とは1月20日と11月(10月)20日に開かれる商業神エビス神の祭礼である(現在でも西日本では1月20日の祭礼も盛んである)。
べったら市では、べったら漬を売る露店のほか、約500軒もの露天商が出店する。また、宝田恵比寿神社では19日には神輿が渡御し、20日には盆踊りがあるほか、椙森神社では神楽やお囃子の奉奏がある。
宝田恵比寿神社の例大祭の縁日は「日本橋恵比寿講べったら市」。
椙森神社の恵比寿神大祭の縁日は「椙森べったら市」。
べったら市には約500軒もの露天商が出店し、両社を結ぶ道路沿いにも隙間なく露店が立つ。
べったら漬は甘みのある浅漬け大根で、衣服にべったりとついてしまうことからその名があるとされる。この縁日はかつては様々な物が売られていたが、現在は一般の露天商の露店が主で、べったら漬の露店もさほど多くない。
宝田恵比寿神社では19日の昼間に子供神輿が、夕刻からは大人神輿(昭和27年製作)が渡御する。また20日の夜には盆踊りが催される。