寒田神社
寒田(さむた)神社は、神奈川県足柄上郡松田町の、小田急小田原線の新松田駅またはJR御殿場線の松田駅より西へ徒歩8分に位置する鎮守社。戦前の社格は県社。
仁徳天皇3年(西暦315年)創建。本来の祭神は倭建命(日本武尊)で、現在はそれに弟橘比売命、誉田別命(応神天皇=八幡神)、菅原道真公が合祀されている。
日本武尊は景行天皇40~41年(西暦110~111年)の東征で当地にて、往路に幸先を祈願して川に酒を流し、帰路にも立ち寄るとまだ酒の香りが残っていたため、その川を酒匂川と名付けたと伝える(酒匂川は当社近くの大河)。
境内は松田町指定史跡。
RC造の社殿は昭和54年建立。本殿覆屋内には明治元年建立の本殿が収められているが非公開。
神楽殿は昭和8年改築。
神輿庫は昭和4年建立。
祭神・日本武尊が腰掛けたと伝える腰掛石がある。
例大祭
寒田神社の例祭は、曜日に関わらず7月31日に斎行される。当日は宮神輿が酒匂川で浜降りして川の中で禊ぎを行い、その後は町内を渡御する。
例祭では明治8年より大名行列(町無形文化財)が祭礼行列に組み込まれ中断と復活を繰り返していたが、現在は分離されて8月下旬の「まつだ観光まつり」にて披露される。
明治維新の神仏分離まで、大蔵院(松田庶子880-1)が当社の別当寺であった。
近くには延命寺などがある。