安養院
安養院は、神奈川県鎌倉市の、JR横須賀線・江ノ島電鉄の鎌倉駅より南東へ徒歩11分の地に位置する、浄土宗の寺院。正式には祇園山安養院長楽寺。
坂東三十三観音霊場第3番霊場。
鎌倉時代の嘉禄元年（1225年）、北条政子が夫・源頼朝の菩提を弔うため、長谷に律宗の長楽寺として創建。南北朝時代の元弘3年（1335年）に現在地（浄土宗・善導寺の跡）に移転、浄土宗に改め安養院と号した。江戸前期の延宝8年（1680年）に焼失しその再建に際し、比企谷にあった末寺・田代観音堂を統合。
田代観音堂は建久3年（1192年）の創建で、白花山普明院田代寺と号し、これが第3番霊場であった。
鎌倉最古の石塔とされる宝篋印塔があり、国の重要文化財に指定されている。
本堂は昭和3年建立。
本尊は阿弥陀如来。
宝篋印塔は善導寺開山・尊観の石塔と伝える。1308年の銘があり鎌倉最古の石塔とされる。国指定重要文化財。
その他、北条政子の墓塔もある（北条政子は長谷の長楽寺に葬られ、寺が現在地に移転する際に墓も移されたとされる）。
