海南神社
海南(かいなん)神社は、神奈川県三浦市の、三崎港より北へ徒歩3分の地に位置する、三浦郡の総鎮守。
主祭神は藤原資盈(ふじわらのすけみつ)とその妻・盈渡姫(みつわたりひめ)。
貞観6年(864年)、資盈は文徳天皇の後継争いに連座して大隅薩摩に落ちる最中に暴風雨で当地に漂着、海賊を撃退するなど地元に貢献したが、貞観8年(866年)に没した。資盈の亡骸は海に沈められ、住居跡には祠が建てられ祀られた(現・本宮神社)。天元5年(982年)、現在地に遷座。
現在の社殿は江戸期のもので、県の文化財に指定されている。




拝殿及び幣殿は江戸中期の1798年建立。神奈川県指定有形文化財。

本殿は1743年建立。神奈川県指定有形文化財。


神馬社には木造の神馬像が立つ。

神木のイチョウは源頼朝の手植えと伝える。

海南高家神社の左には、その祭神である磐鹿六雁命の大絵馬が立つ。
主な祭礼
1月15日には、チャッキラコが海南神社などで奉納される。これは豊漁豊作や商売繁盛などを祈願する正月行事で、国指定重要無形民俗文化財かつユネスコ無形文化遺産となっている。
6月第1土曜日には八雲祭が行われ、神輿渡御が行われる。
7月中旬の週末には夏例大祭が行われ、獅子頭とともに宮神輿が渡御する。三崎魚市場の魚河岸神輿は4~5年ごとに渡御する。


