吾野の宿場町
吾野の宿場町は、埼玉県飯能市の、西武池袋線の吾野駅から東へ徒歩3分に位置する、飯能方面と秩父を結ぶ秩父往還道の宿場町。
江戸時代は馬継ぎの宿として、また昭和初期頃までは秩父の絹や木材の流通経路や、秩父の寺社への参詣道として発展。
町並みは約330mで、埼玉県が主導する「歴史のみち広域景観形成プロジェクト」の景観モデル地区の一つとなっている。
宿場町の西側入口(吾野駅側入口)には、高麗川に弁天岩が立ち、弁天像が祀られている。
髙山家住宅は低い2階を持つ厨子(つし)造。江戸中期の築で吾野宿最古の建築物。埼玉県景観重要建造物。
石田家住宅は大正初期築の洋館。当初は医院であった。埼玉県景観重要建造物。
カフェギャラリー吾野宿(大河原家住宅)は武家屋敷の長屋門を明治期に移築。埼玉県景観重要建造物。大河原家は江戸時代は旅籠を営んでいた。
浅見家住宅(屋号は紺屋)は明治初期頃の築で、軒を深く前面に張り出した出桁(だしげた)造。
町中には宿場の鎮守である白髮神社が鎮座する。
吾野宿まつり
吾野宿では、8月下旬に吾野宿まつりが催され、よさこいソーランや演芸ステージ、花火打ち上げなどが行われる。
吾野駅の近くには法光寺や東郷公園・秩父御嶽神社がある。