国土安穏寺
国土安穏寺は、東京都足立区の東武スカイツリーライン西新井駅より徒歩14分の位置にある、日蓮宗の寺院。山号は天下長久山。
室町時代の応永17年(1410年)、長久山妙覚寺として創建。江戸初期の寛永元年(1624年)、将軍家に葵の寺紋を許され朱印を賜り、現在名に改めた。当寺は旧日光街道に近く、往来の際に歴代将軍が位牌所や御膳所として立ち寄った。
境内には、主に戦後のものだが、堂宇が揃っている。
御成門は平成6年、祖師堂は昭和56年の建立。
門前には池がある。
山門は平成元年建立。仁王門で、天井には竜が描かれている。また、裏側には大きなワラジが1足奉納されている。
書院庫裏は昭和11年の、方丈は昭和48年の建立、客殿は昭和40年の建立だと寺誌『天下長久山国土安穏寺』には著してある。写真が書院庫裏であるかは不明。
本堂は昭和6年建立。このほかの戦前の建築としは、鐘楼が明治26年、仮宝蔵(旧小作米収蔵庫)が昭和15年建造だと寺誌『天下長久山国土安穏寺』にはある。鐘楼は確認したが、仮宝蔵が現存するかは不明。
明治維新まで、ほど遠からぬ位置に鎮座する島根鷲神社の別当寺であった。