肥後細川庭園
肥後細川庭園は、東京都文京区の、東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅から北西へ徒歩15分、または都電荒川線の早稲田停車場から北東へ徒歩5分の地に位置する日本庭園。
肥後細川庭園のある一帯は、江戸中期より旗本の邸宅であり、末期に徳川御三卿・清水家の下屋敷、次いで徳川御三卿・一橋家の下屋敷、熊本藩主細川家の下屋敷と変転し、明治からは旧藩主・細川侯爵家の本邸となった。
肥後細川庭園はその庭園跡で、昭和25年に細川家の手を離れて西武鉄道の所有となり、同34年に東京都に買収され、さらに同50年に文京区に移管され現在に至る。平成29年に新江戸川公園から肥後細川庭園へと改称した。


池は大池・中池・小池で成り、大池には中島が浮かぶ。

滝は3ヶ所ある。


6月頃には肥後花菖蒲が開花する。


冬には雪吊りが設けられる。
松聲閣
松聲閣は明治20年頃に細川邸の学問所として建てられ、大正時代に改修された。関東大震災で本邸が焼失した後は仮本邸となったこともある。
車寄せは当初からのものではなく後補されたもの。




紅葉ライトアップ
当園では秋の紅葉の季節には夜間ライトアップが行われる。この行事に関する詳細は「肥後細川庭園 紅葉ライトアップ」の記事を参照。

その他の旧細川公爵本邸の遺構
永青文庫 本館
永青文庫は、肥後細川庭園の北隣の台地上にある、細川家の美術コレクションを収蔵展示する美術館。
本館は、昭和5年に細川公爵本邸の家政所(事務所)として竣工。
なお、細川家の菩提寺であった熊本の妙触寺(明治4年廃寺)より移した石門もある。


和敬塾 本館
和敬塾は私立の学生寮。その敷地もまた戦前は細川侯爵本邸の一部で、本館は昭和10年に細川公爵邸の本館として竣工。
この洋館は秋の東京文化財ウィークなどに事前申込制で公開される(撮影可だがその一般公開は不可)。
幸龍寺 大書院
世田谷区の幸龍寺には、細川公爵邸に明治天皇迎接用に建てられた建物(伝・明治25年竣工)が、大書院として移築現存する。
