文殊院
文殊院は、東京都板橋区の、都営三田線の板橋区役所前駅より徒歩7分の地に位置する、真言宗豊山派の寺院。正式には幡場山大聖寺文殊院。
江戸初期の寛永2年(1625年)、延命地蔵を祀る既存の堂を拡張し寺院として開山。
小規模な寺院だが、戦前の本堂・庫裏が残るほか、閻魔堂内の像も面白い。

山門脇には地蔵堂がある。

本堂は明治43年改築。

庫裏は昭和2年建立。

山門の裏側には、両脇に子ノ権現堂と閻魔堂がある。

閻魔堂内には左から、懸衣翁、閻魔大王、奪衣婆の像が並ぶ。懸衣翁の像は珍しい。

懸衣翁が留まる木は衣領樹で、奪衣婆が亡者から剥ぎとった衣を懸衣翁がこの樹に掛けて、枝の垂れ具合で生前の罪の重さを測ったとされる。

子ノ権現は一般に足腰の神として知られ、ここでは木槌が多数奉納されている(写真では見づらいが、石碑の脇にもある)。
おそらく、木槌を1本借りて患部をさすり、良くなったらもう1本添えて返す、というパターン。