東京科学大学 大岡山キャンパスの近現代建築
東京科学大学の大岡山キャンパスは、東京都目黒区・大田区の、東急目黒線・大井町線の大岡山駅前に広がるキャンパス。
東京科学大学は東京工業大学と東京医科歯科大学が合併して誕生した大学で、大岡山キャンパスはもとは東京工業大学の敷地であった（沿革）。
このキャンパスは北部は目黒区（大岡山1丁目・緑が丘1丁目）に、南部は大田区（石川町1丁目）に属するが、事務局が目黒区域内にあるためか、キャンパス所在地は目黒区となっている。しかし、本館をはじめ、昭和戦前期の校舎が残るのは大田区内。
近代建築
第二次大戦前の建築物としては、以下のものがある。
大岡山東地区にある本館は昭和9年竣工。国登録有形文化財。
同じく大岡山東地区にある大岡山西1号館は昭和6年竣工。旧分析化学実験室。国登録有形文化財
大岡山南地区にある大岡山南実験棟2は昭和11年竣工。
石川台地区にある石川台2号館は昭和13年竣工。
石川台地区にある石川台実験棟1は昭和11年竣工。
現代建築
第二次大戦後の建造物で、目立つものには以下のようなものがある。
百年記念館は篠原一男の設計で1987年竣工。
DOCOMOMO JAPAN選定「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」。
Hisao & Hiroko Taki Plazaは隈研吾の設計で2020年竣工。
事務局1号館は清家清の設計で1967年竣工。
大岡山南5号館も清家清の設計で1967年竣工。
東京科学大学 大岡山キャンパス の沿革
東京科学大学は、令和6年（2024年）10月に、東京工業大学と東京医科歯科大学が合併して成立した。
前身の一つである東京工業大学は、明治14年（1881年）に東京職工学校として台東区の蔵前に設立されたのを嚆矢とし、同23年に東京工業学校、同34年に東京高等工業学校と改称。
さらに関東大震災後を契機に大正13年に現在地へと移転し、昭和4年に東京工業大学に改組した。現存する校舎は全て、東京工業大学と改称して以降のものである。
