太宗寺

太宗寺太宗寺は、東京都新宿区の、東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より北へ徒歩1分の地にある、浄土宗の寺院。正式には霞関山本覚院太宗寺。
安土桃山時代の慶長元年(1596年)頃に開かれた草庵「太宗庵」が前身で、江戸前期の寛文8年(1668年)に太宗寺として開創。
露座の江戸六地蔵第三番がある。また、焔魔堂内に安置された閻魔像も拝観できる。

本堂
太宗寺

本堂は第二次世界大戦で戦災焼失し、現在のものは戦後に再建された、現代的なデザインの建物。

地蔵像
太宗寺

1712年に造立された地蔵像は江戸六地蔵の第三番。太宗寺は甲州街道の江戸への入口に立地するので設置された。

三日月不動堂
太宗寺

三日月不動堂は第二次世界大戦の戦禍を免れた戦前の建物。

閻魔堂
太宗寺

資料には閻魔堂も第二次世界大戦の戦禍を免れたとある。鉄筋コンクリート製の堂であり、戦前の写真と照らしあわせても当時のものが残っているように見える。

閻魔像
太宗寺

焔魔堂には閻魔像が収められており、照明ボタンを押すとライトアップされる。また毎年1月と7月の15~16日には閻魔堂の扉が開かれ、その脇の奪衣婆像も拝観できる(後述)。

塩かけ地蔵
太宗寺

当寺のほかにも、病気関連にご利益のあるとされる、塩かけ地蔵のたぐいは都内には約10社寺にある。

内藤家墓所
太宗寺

高遠藩(長野県)藩主内藤家の墓所。墓塔はもともとは57基あったが昭和27年に3基に集約された。新宿区指定史跡。

閻魔堂開扉と盆踊り

毎年1月と7月の15~16日(日程固定)は、地獄の釜が開く縁日として太宗寺の閻魔堂の扉が開かれる。常日頃は正面の閻魔大王像しか良く見えないが、この日にはその脇の奪衣婆像もよく拝める。同時に三日月不動堂も開帳される。
また夏の縁日の頃には境内で盆踊りも開かれる。

閻魔像と奪衣婆像
太宗寺
盆踊り
太宗寺

日程が近くなるよう境内で盆踊り(新宿二丁目盆踊り大会)が開かれ、露店も若干出店する。なお、この時間帯は閻魔堂の扉は閉められていた(三日月不動堂の扉は開いていた)。

太宗寺
東京都新宿区新宿2-9-2 地図
アクセス:東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より1分
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