赤羽八幡神社
赤羽八幡神社は東京都北区の、JR赤羽駅から北へ徒歩7分、または東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅から西へ徒歩6分の地に鎮座する赤羽地区の鎮守。奈良時代の延暦3年(784年)、坂上田村麻呂が東征中に当地に営陣した際に創建したと伝える。
戦災を免れたため戦前の社殿が残るほか、社家宅だったと思われる家屋や、旧陸軍工兵第一大隊内にあった営内神社を移築した赤羽招魂社もある。
社殿は拝殿・幣殿・本殿から成る権現造で昭和6年築。
赤羽招魂社は陸軍工兵隊の戦没者と赤羽出身の戦没者を慰霊する社。
『工兵第一大(連)隊史』によると、旧陸軍工兵第一大隊内の営内神社(軍事基地内に設けられた神社をこう呼ぶ)として明治31年に建造されたものを移築。
陸軍工兵第一大隊の兵営は赤羽八幡神社の裏手にあった。
境内には元は社家の住宅だったと思われる、明らかに戦前に建造された和風の住宅と洋風の物置があり、JR線の車窓からも遠望することができる。
旧社務所
赤羽八幡神社の昭和45年建造の社務所が、昭和58年に稲付香取神社に移築されている。
例大祭
赤羽八幡神社の例大祭は9月中旬頃で、隔年で本社神輿の渡御がある。この行事に関する詳細は「赤羽八幡神社 例大祭」の記事を参照。
明治の神仏分離までは、JR線の反対側にある宝幢院(赤羽3-4-2)が当社の別当寺であった。