新井天神北野神社
新井天神北野神社は、東京都中野区の、西武新宿線の新井薬師前駅より南西へ徒歩8分の地に鎮座する鎮守社。道路向かいにある新井薬師の開祖である沙門行春が創建したとも、それ以前よりあったとも言われる。
社殿のうち拝殿は令和2年に新築したもので、本殿は第二次大戦直後に旧小笠原子爵邸の邸内社を移築したもの。
拝殿は令和2年新築。
本殿は旧小笠原子爵邸の邸内社(明治初期築)を移築したもの(ただし小笠原子爵家には複数あり、出典元の『地域展示 中野の神社をたずねて』にはどの小笠原子爵家かについての明示がない)。第二次世界大戦直後の東京では、このように戦災焼失した社殿の代わりに、旧華族の邸内社を譲り受けた例が結構あったが、次第に建て替えられていき、新井天神北野神社のように現存するのはマレ。
年中行事
9月の例大祭と11月の酉の市のほか、1月25日には天満宮としてうそ替え神事も行う。
例大祭
例大祭は9月中旬。隔年の本祭では宮神輿が氏子地域を巡行し、他の年においては町神輿の連合渡御が行われる。
酉の市
11月の酉の日には、境内の大鳥神社の祭礼として酉の市が立つ。
明治の神仏分離までは近くの新井薬師(梅照院)が別当寺であった。