三宝寺池厳島神社

三宝寺池厳島神社三宝寺池厳島神社は、石神井公園の三宝寺池に浮かぶ中島に鎮座する小社。西武池袋線の石神井公園駅からは徒歩21分。
4月上旬の例大祭では、岸側にある境内社の穴弁天(宇賀神社)の霊窟が公開される。

表参道
三宝寺池厳島神社

三宝寺池へと下る参道の入口に鳥居が立つ。

社殿
三宝寺池厳島神社

厳島神社は中島に鎮座しており、中島へは太鼓橋が架かる。

浮御堂
三宝寺池厳島神社

境内には池に張り出す浮御堂もある。

三宝寺池と厳島神社
三宝寺池厳島神社
穴弁天(宇賀神社)
三宝寺池厳島神社

穴弁天(宇賀神社)は、厳島神社社殿の向かいの岸にある境内社。普段はこのように、霊窟の扉は閉ざされている。

穴弁天(宇賀神社)の霊窟
三宝寺池厳島神社
 
三宝寺池厳島神社

穴弁天(宇賀神社)の霊窟は、4月上旬の、厳島神社の例大祭で公開される。洞窟は約10mで、最奥には、三宝寺の底より発見されたと伝える宇賀神の像が安置されている。宇賀神社は人面蛇身の神で、しばしば弁財天と同一視される。
例大祭では、以前はこのように中に入って参拝したが、最近は、安全面の配慮から中には入れないようだ。


明治の神仏分離までは、近くの三宝寺が別当寺であった。

三宝寺池厳島神社
東京都練馬区石神井台1-26-1 地図
アクセス:西武池袋線 石神井公園駅より徒歩21分
練馬区
エリアガイド
練馬区 | 東京都
西武池袋線沿線

石神井城跡と三宝寺池

石神井城は当地の土豪であった豊嶋氏の居城で、室町中期頃に三宝寺池の南側に築造された。文明9年(1477年)に太田道灌によって落城させられ、ほどなく豊嶋氏は滅亡し石神井城は廃城となった。現在、内郭の空堀や土塁が石神井公園内に若干残る。また、石神井氷川神社は、石神井城の鎮守としてその一角に創建されたものである。
この落城の際、城主豊島泰経とその娘の照姫が三宝寺池に投身自殺したという伝承があり、墓とされる殿塚と姫塚も池の近くにある。この伝承に基づき、練馬区では、昭和63年より、4~5月頃に三宝寺池の付近で、「照姫まつり」という祭りを催しており、武者などを伴わう照姫行列などが行なわれる。
ただし、この伝説は史実とは認められないようである(近代以降に形成された伝説との説もある)。

石神井氷川神社
スポットガイド
石神井氷川神社 | 東京都練馬区
石神井城の鎮守
石神井城跡
石神井城跡

石神井城跡は東京都指定史跡。中心部の土塁と堀が三宝寺池南岸で石神井氷川神社の北東方に現存するが、柵が巡らされており立入は不可。

三宝寺池はかつては現・厳島神社に因んで弁天池と呼ばれ、武蔵野三大湧水池とされた。
三宝寺池の北岸には国指定天然記念物の三宝寺池沼沢植物群落がある。

三宝寺池沼沢植物群落(秋)
三宝寺池沼沢植物群落
三宝寺池沼沢植物群落(初夏)
三宝寺池沼沢植物群落
石神井公園のその他の風景
三宝寺池
石神井公園
三宝寺池水辺観察園
石神井公園
石神井池
石神井公園

古くからある三宝寺池とは対照的に、隣の石神井池は昭和8年に築造された。

記念庭園
石神井公園

石神井池の南東にある記念庭園は、大正5年頃に築造された第二豊田園を昭和53年頃に再整備したもの。


なお、石神井公園一帯の見所には他に禅定院道場寺旧内田家住宅・石神井公園ふるさと文化館三宝寺石神井氷川神社などがある。

禅定院
スポットガイド
禅定院 | 東京都練馬区
鐘楼は茅葺き
道場寺
スポットガイド
道場寺 | 東京都練馬区
三重塔が立つ寺
旧内田家住宅
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石神井公園ふるさと文化館 & 旧内田家住宅 | 東京都練馬区
郷土博物館と古民家
三宝寺
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三宝寺 | 東京都練馬区
多宝塔や勝海舟邸門のある寺
石神井氷川神社
スポットガイド
石神井氷川神社 | 東京都練馬区
石神井城の鎮守