横網町公園

横網町公園横網町公園は、東京都墨田区の、JR総武線・都営大江戸線の両国駅より北へ徒歩6分の地に位置する都立公園。
東京市立公園として造成中の大正12年に関東大震災が発生し、その敷地に避難した人々が火災旋風で4万人近く犠牲となったため、昭和5年の開園時には震災記念堂(現・東京都慰霊堂)と鐘楼が、翌6年には復興記念館が竣工した。

正門と東京都慰霊堂
東京都慰霊堂

正門や北門は昭和5年竣工。

東京都慰霊堂

東京都慰霊堂は東京都選定歴史的建造物。昭和5年竣工で設計は伊東忠太。
超宗派性を現すため、正面の拝殿は神社の拝殿風、背面の納骨堂(本殿)は仏教寺院の三重塔風、堂内はキリスト教会風。
前に立つ2基の灯篭も伊東忠太の設計で昭和6年建立。竣工当時は震災記念堂という名だったが、第二次大戦後にはその戦災犠牲者も合祀されて東京都慰霊堂と改称。
堂前の獅子像は、中国の政治家が戦前に寄贈したもので、日比谷公園にあったが移設。

正面
東京都慰霊堂

正面は神社拝殿風。

背面
東京都慰霊堂

背面は仏塔風。

屋内
東京都慰霊堂

屋内はキリスト教会風。

復興記念館

復興記念館は東京都選定歴史的建造物。昭和6年竣工で、設計は伊東忠太。
関東大震災の惨禍とその復興事業を記念するため、震災記念堂(現・東京都慰霊堂)の付帯施設として建設。
館内には、震災・空襲の遺物や絵画、復興計画のミニチュア模型が展示されている。また脇の屋外展示でも、関東大震災の遺物が展示されている。

正面
復興記念館
館内
復興記念館
 
横網町公園
 
横網町公園

その他

鐘楼
横網町公園

鐘楼は昭和5年建立で、設計は伊東忠太。RC造だが、屋根の一部は木造。梵鐘は中国仏教徒が大正14年に寄贈。

事務所
横網町公園

事務所は昭和5年竣工。

震災遭難児童弔魂像
横網町公園

震災遭難児童弔魂像は昭和6年に造立されたが、昭和19年に像は供出され台座のみとなり、昭和36年に像を再現。

花壇
横網町公園

花壇は平成13年竣工の「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」。昭和17~20年の東京への空襲の犠牲者の名簿を収蔵する。

日本庭園
横網町公園
 
横網町公園

日本庭園は昭和6年に竣工し、平成期に再整備された。


関東大震災発生日の9月1日と東京大空襲のあった3月10日には法要が営まれる。

横網町公園 公式HP
[復興記念館] 時間:9:00-17:00 料金:無料 休館日:月(祝なら翌日)・年末年始
東京都墨田区横網2-3-25 地図
アクセス:JR総武線・都営大江戸線 両国駅より徒歩6分
墨田区
エリアガイド
墨田区 | 東京都
台東区の東隣り。両国、向島など

両国駅周辺には、他に江戸東京博物館旧安田庭園-両国- 江戸NOREN回向院などがある。

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