大円寺
大円寺(大圓寺)は、東京都杉並区の、京王井の頭線の永福町駅より徒歩8分の地に位置する曹洞宗の寺院。
山号は泉谷山。
慶長8年(1603年)、港区の赤坂溜池に徳川家康を開基として大渕寺として創建。寛永18年(1641年)の大火で焼失後、芝伊皿子(現・港区三田の内)に移転し、その頃に大円寺と改称。明治41年(1908年)に現在地に移転した。
大名や旗本の菩提寺で、現在地へも墓所の一部が移されている。



本堂は移転時の明治41年建立。
本尊は釈迦如来。



上級旗本である五井松平家の広い墓所が移されている。
五井松平家は当初は愛知県蒲郡市五井町に城を構えたが、徳川家康の関東移封に際して千葉県の印旛郡に移り、さらに元禄期に浜松市西区志都呂町に所領を移された。


飯野藩主・保科家の墓所も部分的に移されている。飯野藩主は千葉県富津市の飯野に陣屋を構えた。

戊辰の役で没した薩摩藩とその支藩・佐土原藩の藩士たちの墓所。
大円寺は江戸期は薩摩藩主・島津家の菩提寺でもあったが、島津家は明治期に神道に宗旨替えし、現在は墓はない。



