亀戸天神社
亀戸天神社は、東京都江東区の、JR総武線・東武亀戸線の亀戸駅より北西へ徒歩15分の地に位置する鎮守社。
戦前の社格は東京府(東京都)の府社に列した。また明治初期に短期間制定された准勅祭社に指定された12社の1つ(うち都区部にある10社は現在東京十社と称している)。
由緒では、元からあった天満宮の小祠を、江戸前期の寛文元年(1661年)に拡張整備したという。
東京都心部では湯島天神と双璧を成す天満宮で、「東国天満宮の宗社」だと称している。
また当社は江戸時代から藤の名所であった。
表参道には、太宰府天満宮に倣って、心字池に3つの橋が架けられている。人の一生に見立てたもので、3つの橋を渡ることにより心が清められ、社殿に至るといい、男橋は過去を表徴するとする。
女橋に至る途中に平橋がある。平橋は現在を表す。
女橋は未来を表す。
「おいぬさま」には塩が奉納されている。なお、都内には塩を奉納する地蔵などが約10寺院にある。
この本社神輿は4年ごとの中祭で渡御する。
主な年中行事
初詣
亀戸天神への初詣客は多く、それを狙って露店も比較的と出る。
うそ替え神事
うそ替え神事は、1月24~25日に、開運などのご利益を求めてウソ鳥の木像を買い求め、昨年に買った木像を収める行事。この行事に関する詳細は「亀戸天神 うそ替え神事」の記事を参照。
節分祭
2月3日の節分祭においては、当社では東京の有名社寺では珍しく、日が完全に落ちてから行われ、四つ目の鬼と神官の問答後に豆まきが行われる。この行事に関する詳細は「亀戸天神 節分祭」の記事を参照。
梅まつり
2月中旬~3月中旬頃まで、梅まつりが開催される。梅は約300本なので、梅で有名な湯島天神とほぼ同じである。この行事に関する詳細は「亀戸天神 梅まつり」の記事を参照。
神忌祭
天神(菅原道真)の命日に当たる日(旧暦2月26日)に行われる神忌祭では、氏子らが18時から松明を持って境内を巡る。
藤まつり
亀戸天神は江戸時代から藤の名所で、現在は約200株ほどあり、4~5月頃の開花時期には藤まつりが開催される。藤の花は夜間はライトアップされる。この行事に関する詳細は「亀戸天神 藤まつり」の記事を参照。
例大祭
亀戸天神の例大祭は8月末頃。本祭は4年に一度で、その年には牛車に引かれた鳳輦が氏子域を渡御する。陰祭の年には鳳輦の渡御はないが、中間年(つまり4年に一度)の日曜日に本社神輿の渡御がある。
菊まつり
10月~11月頃には菊まつりが開かれる。ただし規模はさほど大きくはない。この行事に関する詳細は「亀戸天神 菊まつり」の記事を参照。